鮮やかな紅葉と京都の街並みをパノラマで眺めることができる大河内山荘の展望台(12日、京都市右京区)

鮮やかな紅葉と京都の街並みをパノラマで眺めることができる大河内山荘の展望台(12日、京都市右京区)

 鮮やかに染まった紅葉が眼前に広がる。目線を上げると、陽光を浴びた京都の街並みがきらめいている。大河内山荘(京都市右京区)の展望台「月香」。市内のにぎやかさからは距離があるように感じたが、先を急ぐ車のエンジン音や列車の警笛も耳に届いた。


 山荘は、昭和初期の俳優・大河内傳次郎(1898~1962年)が1931年に造営を始め、生涯にわたって改良を続けた。カエデや桜などが植えられた回遊式庭園は、四季折々の風情を見せる。
 山肌に整備された庭園は、石段を登るほど木々の赤みが増してくる。比叡山や京都タワーまで見渡しながら耳を澄ますと、小鳥がさえずり、草木もざわめく。街の雑踏と自然の音が一体となり、独自のハーモニーを奏でる。ファインダーをのぞくのをやめ、しばしの間、目と耳でじっくりと絶景を味わった。

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 秋色に染まる京都の街で、さまざまに響く音の風景をカメラを手に探した。