木を伐採して埴生城跡を整備する住民たち(京都府南丹市)

木を伐採して埴生城跡を整備する住民たち(京都府南丹市)

 京都府南丹市園部町埴生にある埴生(はぶ)城跡を、住民有志が地域の憩いの場にしようと整備している。山頂の城跡を、樹木を伐採して眺望をよくした。来年放送されるNHK大河ドラマの主人公、明智光秀と関わりがある城跡で、住民は「城山として親しまれてきた地域のシンボルを復活させたい」と意気込んでいる。

 埴生城跡は中世の山城で、標高280メートルの山の上に本丸の石垣や堀切が残り、麓には居館跡もある。戦国時代は野々口西蔵坊という山伏が城主とされ、丹波攻めを行った明智光秀に協力したと伝わる。兵庫県丹波篠山市の八上城主の波多野氏と光秀の和睦の話し合いが行われたとの説もある。
 住民は2017年度から城跡の整備の声が上がり、15人が参加。今秋から城跡の整備に取り掛かり、城跡に登って斜面などに生えた木を伐採。眼下に農芸高を見られる眺望が復活した。城跡への登山ルートが分かるように案内看板を埴生地区内に設置する予定。
 代表の美馬謙一さん(71)は「子どもたちと一緒に整備された城跡に登りたい。昔のように子どもたちの遊び場になれば」と期待を込める。