本庶佑教授

本庶佑教授

 京都大が、昨年のノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑(ほんじょたすく)特別教授らが研究しているがん免疫療法についての研究センターを2020年度にも設置する方針であることが19日、京大関係者への取材で分かった。がん免疫療法の基礎研究から臨床応用までを一貫して担う施設は国内初で、本庶氏がセンター長に就く。今後、国に予算要求するという。

 関係者によると、本庶氏の研究を基に開発された「オプジーボ」以外のがん免疫療法も対象とし、免疫の基礎的な仕組みの解明や治療薬の開発、実用化を目指した患者への治験まで幅広い研究を一貫して行えるようにする。数十人規模の研究者を集め、当面は学内の組織として運営する。5年後をめどに専用施設などを整備する計画という。

 オプジーボは一部の患者に大きな効果を示す一方、効果が出る患者は限られ、治療効果を事前に調べる方法も十分には確立されていない。本庶氏はオプジーボの開発につながる研究で昨年ノーベル賞を受けてからも、がん免疫療法のさらなる研究促進や若手研究者の育成支援の重要性を訴えていた。