逢坂山から長等山にかけて、淡黄色のシイノキの花が山肌を彩る(大津市春日町から北西を望む)

逢坂山から長等山にかけて、淡黄色のシイノキの花が山肌を彩る(大津市春日町から北西を望む)

 大津市中心部近くの逢坂山や長等山で、常緑広葉樹のシイノキが花盛りとなっている。もこもこした形状がカリフラワーのようにも見え、山肌を淡い黄色に染めている。

 ブナ科の照葉樹の高木で暖地に多く、初夏に木の上部を包むように小花を咲かせる。京都市の東山と同様、分布を広げているとみられ、大津市の逢坂峠付近の山裾はびっしりと花に覆われている。

 森の変遷や歴史を研究する県立琵琶湖博物館の林竜馬学芸員によると、1960年代以降、山が利用されなくなって植生が移り変わり、元の照葉樹の森に戻りつつあるという。

 林学芸員は「県内の標高の低い山地はやがてシイノキを中心とした森になると考えられ、今後の山の植生にとって重要な樹木。変わりゆく森に目を向けてほしい」と話す。