最澄の青年期を描いた珍しい絵画(右)=滋賀県近江八幡市安土町・安土城考古博物館

最澄の青年期を描いた珍しい絵画(右)=滋賀県近江八幡市安土町・安土城考古博物館

 伝教大師最澄の没後1200年を迎え、滋賀県近江八幡市安土町の県立安土城考古博物館が、最澄と彼が開いた天台宗ゆかりの品々を展示する企画展を行っている。青年期の最澄を描いた珍しい絵画など、県内の収蔵品53件が並んでいる。

 室町時代の伝教大師像は、壮年の姿を表す絵画が多い中、青年のころの若々しい様を描く。頭巾を被らず、目を見開いている姿も作例が少ないという。

 天台宗の根本経典である法華経を銀字(ぎんじ)で紺紙に書写した巻物は、平安期の作で最古級の法華経とされる。僧侶が法要でたたいて音を出す銅製の法具「孔雀文磬(くじゃくもんけい)」は鎌倉期の作で、今月11日に県指定有形文化財に指定されたばかり。ほかに仏像や絵画など、最澄や天台宗に関係する県内の寺宝が見られる。

 学芸員は「滋賀県で生まれた最澄の功績をあらためて知ってほしい」と話した。

 4月3日まで。3月28日休館。有料。