澤田さんから修了証書を受け取る児童(南丹市美山町下・四季の里)

澤田さんから修了証書を受け取る児童(南丹市美山町下・四季の里)

 京都府南丹市美山町で行われている府内唯一の山村留学の退所式が24日、同町下の市美山山村留学センター「四季の里」で開かれた。主に都市部から来た24期生は、自然の中で送る共同生活で刻まれた思い出を口にし、経験を生かすと誓った。

 山村留学は、都市と農村の交流推進や、地元小学校の複式学級化の回避などを目的に1998年に始まった。

 24期生の7人は大阪市や愛知県などから集まった。美山小に通いながら1年間を規則正しく過ごし、川遊びなどを体験した。地元で児童を受け入れる里親の家で週1回過ごすなど、地域との交流も深めた。

 退所式では、長く運営を担ってきた澤田利通さん(72)が「出会えてうれしい。経験を心の支えに歩んでほしい」とエールを贈った。児童は、澤田さんの妻で寮母の千代野さん(68)が児童の名やセンターの絵を手書きした木製の証書を受け取った。児童は、アユや焼き芋を食べたこと、千代野さんの料理のおいしさなどを振り返り、支えた周囲に感謝した。

 24期生のうち2人は2022年度も入所し、25期は新規児童と合わせて7人で過ごす。山村留学は、所期の目的を達し、財政負担も大きいことから同年度末で25年の歩みに終止符を打つ。澤田さんは「最後になるが、心機一転頑張る」と意欲を新たにした。