長岡京市の空き家バンクに登録されている唯一の物件の紹介画面

長岡京市の空き家バンクに登録されている唯一の物件の紹介画面

 京都府長岡京市がウェブサイト上で空き家の情報を提供する「空き家バンク」への物件登録が1件だけにとどまり、仲介の成立がゼロの状況が続いている。借り受けや購入を希望する登録は15件あるだけに、空き家の所有者への呼び掛けを強化して利用の促進を図る方針だ。

 同市内には、1年以上使われていない空き家が約800軒あるとされる。バンクは昨年10月、空き家をうまく循環させるための取り組みとして創設。所有者と利用希望者の双方がバンクに登録して市が仲介の窓口となる仕組みで、登録物件はウェブ上で公開される。
 バンクの創設以降、物件の登録は計2件あり、1件は抹消されたが、売却を望む1件が公開されている。一方、利用希望の登録は計16件(世帯)で、現在も11件が空き家探しを続けている。市はこの間、広報誌への掲載や空き家所有者へのはがきの送付、電話案内でバンクへの登録を呼び掛けてきたが、大きな効果は上がっていない。
 このほど市役所で開かれた市空き家等対策協議会では、専門家らが務める委員から「市が借り受けて公営住宅として提供してはどうか」といった提案や、「多くの所有者は不動産会社に依頼するのではないか」などの意見が出された。
 近隣自治体では、久御山町も空き家バンクを昨年4月に創設しているが、物件登録はこのほど1件があっただけで、長岡京市と同様に利用が低調な状況が続いている。同市は全日本不動産協会府本部とともに、空き家セミナーを12月1日にバンビオ1番館(神足2丁目)で開く予定で、「出席者にバンクを紹介するなど、今後も地道な広報活動を続けていきたい」(都市計画課)としている。