固定用のボルトが不自然に緩んでいた道標(22日午後0時20分、京都府与謝野町の大江山連峰)

固定用のボルトが不自然に緩んでいた道標(22日午後0時20分、京都府与謝野町の大江山連峰)

案内板が根元近くから折られた道標(22日午後3時50分、宮津市小田の山上)=大江山連峰トレイルクラブ提供

案内板が根元近くから折られた道標(22日午後3時50分、宮津市小田の山上)=大江山連峰トレイルクラブ提供

 京都府福知山市や与謝野町などにまたがる大江山連峰の登山道で、分岐点に設置された道標のボルトが不自然に緩められ、風を受けて回転する状態になっていたことが、22日までに分かった。道標が回転する様子を映した動画がインターネット上で波紋を呼ぶ一方、別の道標も折られる被害が出ており、関係者は「警察に被害届を出すことも検討したい」としている。

 道標は昨年9月、地元のガイド団体でつくる「大江山連峰トレイルクラブ」が登山道の計10カ所に設置した。ボルトが緩められていたのは、加悦双峰公園(与謝野町)から南東に15分ほど登った三差路にある道標で、最高峰の「千丈ケ嶽」(標高832メートル)や「赤石ケ岳」の方向を示している。ネットで動画を見た同クラブのメンバーが20日に府職員とともに現地を調べたところ、案内板を固定するボルトが不自然に緩んでいるのを見つけた。

 また22日、同クラブが他の道標の点検を行っていたところ、三差路から北東約6キロの山上でも案内板の1枚が折れた道標が見つかった。同クラブによると、三差路の道標は今月中旬まで、山上の道標は3月下旬までそれぞれ異常はなかったという。

 道標が風に吹かれて回転する様子を写した動画は18日にツイッター上に投稿され、22日午後9時現在で158万回再生。視聴者からは「命に関わる問題だ」といった非難の声が相次いでいる。

 同クラブの高崎洋一朗会長(67)は「老朽化や自然破損は考えにくく、いたずらの可能性が高い。今後の対応はメンバーと話し合って決めたい」と話している。クラブでは26日に開かれる登山イベント「大江山一斉登山」に向けて、再度、点検作業を行うとしている。