一般公開された物集女車塚古墳の石室(京都府向日市物集女町)

一般公開された物集女車塚古墳の石室(京都府向日市物集女町)

 国史跡・乙訓古墳群の一つ、物集女車塚古墳(京都府向日市物集女町)の石室公開が22日、始まった。堅固に積み上げられた石組みが、ほぼ当時の姿で残っており、高い技術力を間近で見学できる。

 物集女車塚古墳は、6世紀中ごろの前方後円墳。一帯を治めていた継体天皇に仕えた豪族の墓とされる。管理する市が、毎年この時期に公開している。

 横穴式石室で、全長11メートル。奥の玄室部分には、大小の石が隙間なく組み合わされた壁面と、重さ5トンの天井石で確保された空間が広がる。石棺には、魔よけの意味を込めた朱塗りの痕跡が残る。

 見学した近くの佐藤武さん(70)は「長い歴史とロマンを感じた。力のある人物がこの地にいたことに実感が湧いた」と話した。

 見学は31日まで。午前10時~正午と午後1時15分~午後4時半。最大5人ずつで各日105人。要申し込み。市文化財調査事務所075(931)9901。