約50年前に作られた自主制作映画が上映された市場シネマ(京都府宇治市宇治・大阪屋マーケット)

約50年前に作られた自主制作映画が上映された市場シネマ(京都府宇治市宇治・大阪屋マーケット)

京都府宇治市

京都府宇治市

 約50年前に作られた自主制作映画「山と愛と死と」の上映会がこのほど、京都府宇治市宇治の大阪屋マーケットであった。上高地を舞台に撮影された男女の悲しいドラマがスクリーンによみがえり、観客たちが懐かしそうに見つめていた。

 映像制作を通したまちづくりに取り組む市民団体「うじテレビ」が、同マーケットを会場に地域がテーマの映画を上映する取り組み「市場シネマ」として主催した。

 映画は宇治写真協会の中井正寛会長(85)=京都府久御山町=が1971年、職場仲間と趣味の登山を生かした劇映画制作に取り組み、原作・出演・監督を務めたもの。当時、作品は近しい人に見せるだけだったが、DVDに残していた映像の存在を同団体が知り、約半世紀を経て上映することになった。

 上高地で男性と恋に落ちた主人公。その後重い病になり死ぬために山へ入った男性を探す筋立て。男女のやりとりや美しい穂高連峰の緑がスクリーンに映し出されると、観客がじっと見入っていた。中井さんは「作中で死ぬ自分の姿が不思議な感じでした」と笑った。宇治市の女性(66)は「登山の経験はないですが、すごく懐かしさを感じた」と話していた。