社長らが送りつけていたとされる木製の仏像(滋賀県警提供)

社長らが送りつけていたとされる木製の仏像(滋賀県警提供)

 高齢者を狙い、仏像の注文を受けたとうその電話をして現金をだまし取ったとして、滋賀県警生活環境課は23日、詐欺と特定商取引法違反(不実の告知など)の疑いで、東京都千代田区神田3丁目の仏像通販会社「アートコアコーポレーション」社長の男(54)=東京都中央区新川1丁目=ら男女計5人を逮捕した。

 他に逮捕されたのは、同社元社員の男(44)=東京都江東区新砂3丁目=と、65~71歳の同社元社員の女3人。

 逮捕容疑は共謀し、昨年2月14日に元社員の男らが埼玉県の農業男性=当時(87)=に電話をかけ「木彫りの観音様をあなたが注文したことに間違いない」などとうそを言い、同年5月14日までに現金42万円を振り込ませるなど、同年2~12月に当時86~90歳の男女3人から現金計126万円をだまし取った疑い。5人とも容疑を認めているという。

 県警によると、社長らは「日本書芸センター」と名乗り、80歳以上の高齢者ばかりが載った名簿や、叙勲を受けた人の名簿をもとに電話をかけていた。電話で高齢者がだまされたと判断すれば、木製の観音菩薩像などを契約書や振込用紙と一緒に送りつけていた。送った仏像は2万円程度で市販されていたが、社長らは42万円で販売していた、という。

 県警は、社長らは2017年頃から同様の手口で高齢者から現金をだまし取っており、被害者は全国で約100人に上るとみている。