本格的な夏を前に生産に追われる京うちわ(23日午後1時30分、京都市右京区・阿以波)

本格的な夏を前に生産に追われる京うちわ(23日午後1時30分、京都市右京区・阿以波)

 本格的な夏の訪れを前に、伝統工芸品の京うちわの製作が最盛期を迎えている。京都市右京区の老舗の専門店では、職人が熟練の手さばきで透かしうちわなどを仕上げていた。

 京うちわは、宮廷で用いられた「御所うちわ」がルーツとされる。本体を作ったあとから柄をつける「差し柄」と豊かな装飾性が特徴という。

 右京区のうちわ専門店「阿以波(あいば)」の工房では、放射線状に並べた細い竹の上に夕顔が描かれた和紙を丁寧に貼り付けていた。金魚や朝顔、秋草といった涼感のあるうちわが人気という。

 10代目店主の男性(58)は「やさしい風とともに、目で涼を感じてほしい」と話している。