姿勢を改善させる椅子とクッションのアイデアを考えた生徒たち(草津市野路町・光泉カトリック中)

姿勢を改善させる椅子とクッションのアイデアを考えた生徒たち(草津市野路町・光泉カトリック中)

 光泉カトリック中(滋賀県草津市)の生徒が、探究学習の成果を競う「クエストカップ全国大会」で、肩こりなど体の不調の要因となる姿勢の悪さを改善する椅子やクッションのアイデアを発表し、最優秀のグランプリに次ぐブラックスワン賞を受賞した。オンライン化を踏まえた着眼点の良さなどが評価され、生徒らは「世の中にない商品を考え出すのは楽しい」と喜んでいる。


 大会は、社会課題を設定して具体的な解決策を示す探究学習の教育プログラムを学校などに提供する「教育と探求社」(東京)が企画。今年2月に開かれ、中高132校261チームが4部門7プログラムに出場した。

 受賞した光泉カトリック中は、起業家となって日常生活の気づきから新商品開発につなげるプログラム「スモールスタート」に当時2年生の5人がオンラインで参加した。

 椅子とクッションのアイデアは新型コロナウイルス禍の中、オンライン授業でパソコン画面を見る機会が増え、生徒自身が肩こりに悩まされたことがヒントとなった。椅子は座面と背もたれに付いた圧力センサーで重心の傾きや背中の付き方を測定。10段階で評価、スマートフォンに通知する仕組みで、実際の商品化を想定した材料や価格設定、ターゲット層、インターネットや整骨院を通じてなど多様な販売方法も示し、商品の輪郭を際立たせた。生徒らは「姿勢を矯正する椅子は世の中にあるが、『見える化』する椅子で正しい姿勢が把握できる」とPRする。

 審査員からは「(オンライン化の進展で)困る人がどんどん増えるだろう。目の付け所が良い」「椅子だけではなく、スマホのカメラもうまく使えば、姿勢の検知ができるのではないか」といった講評が寄せられた。

 商品化の動きはないが、リーダーの3年生の男子生徒(14)は「アイデアを具体化させる楽しさや、改善点を修正していく力を学んだ」と話している。