乗用車複数台と観光バス1台が絡む事故が起きた現場(24日午後6時50分、草津市笠山5丁目)

乗用車複数台と観光バス1台が絡む事故が起きた現場(24日午後6時50分、草津市笠山5丁目)

 滋賀県草津市の名神高速道路で大型観光バスが渋滞最後尾に突っ込み17人が死傷した玉突き事故で、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで滋賀県警高速隊に逮捕されたバスの男性運転手(52)=大阪府八尾市堤町1丁目=が、「脇見をしていた」と供述していることが25日、同隊などへの取材で分かった。同隊は、脇見による前方不注意で渋滞列に気づくのが遅れたことが事故原因とみて調べている。

 同隊によると、男性運転手が何を脇見していたかは不明。同隊の調べでは、渋滞最後尾のワゴン車にバスが追突した地点から手前約30メートルにかけ、タイヤ痕が残っており、バスは追突後、右に30~40メートルほど斜行して追い越し車線上で停止していた、という。同隊は、男性運転手が脇見の後、渋滞列に気づき急ブレーキをかけ、右にハンドルを切る回避行動をしたが、間に合わずに追突したとみている。

 同隊は、容疑を過失致死傷に切り替え、バスの前方と運転席側の両方を写したドライブレコーダーと、走行記録が保存された運行記録計を解析し、裏付けを進める。男性運転手は「申し訳ない」などと謝罪の言葉を述べているという。

 同隊の説明では、事故はワゴン車の被害が最も大きく、奈良県大和高田市奥田、会社員女性(58)が死亡、孫で同市の小学1年の女児(7)が意識不明の重体で、他に同乗していた0~31歳の10人=いずれも同市=全員が重軽傷を負った。ワゴン車が追突した軽乗用車の女性(57)、さらに1台前の乗用車の男性(69)と女性(71)、バスの乗客の中国人2人も軽傷という。

 ワゴン車には、会社員女性の娘や孫の3家族12人が乗っていた。重体女児の母親(29)が運転し、福井県の親戚宅に向かっていたという。