雅楽の演奏に合わせ、ゆっくりと稲を手植えする早乙女たち(京都府京丹波町下山)

雅楽の演奏に合わせ、ゆっくりと稲を手植えする早乙女たち(京都府京丹波町下山)

 八坂神社(京都市東山区)に奉納する稲を手植えする「御田祭」が26日、京都府京丹波町下山の神饌(しんせん)田で営まれた。陽気に包まれる中、早乙女たちがたおやかに稲の苗を手植えした。

 御田祭は、同町下山の尾長野地区に八坂神社の分社の尾長野八坂神社があることから、地元の田を舞台に1970年から始まった。

 祭りでは、神職が水田を清めた後、神前に供えられた稲の苗を田長の藤田正則さん(59)が、尾長野八坂神社と八坂神社の関係者が務める早乙女の8人に手渡した。すげがさをかぶり、白と赤の着物に金の帯を締めた早乙女は一列に並び、雅楽の奥ゆかしい音色や、みこの舞に合わせてゆっくりと苗を植えた。

 また、軽やかに体を動かす獅子舞や、力強く響く丹波八坂太鼓を地元住民らが奉納し、五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。成長した稲は7月の祇園祭の神輿(みこし)に飾り、秋に収穫するわらは八坂神社本殿の大しめ縄に使われ、12月に奉納する。