真剣な表情でお囃子の練習に取り組む子どもたち(京都府亀岡市三宅町・同町住民センター)

真剣な表情でお囃子の練習に取り組む子どもたち(京都府亀岡市三宅町・同町住民センター)

 京都府亀岡市の亀岡祭の翁山鉾保存会は、お囃子(はやし)の練習を16日夜、同市三宅町の同町住民センターで開始した。新型コロナウイルスの影響で、亀岡祭は2年連続で山鉾巡行や宵宮などの行事が中止され、本来の形でお囃子を披露する機会もなかった。開催されれば3年ぶりとなる10月の祭り本番に向けて、小中学生らが真剣な表情で鉦(かね)や太鼓の練習に取り組んだ。

 同保存会では例年、4月から月1回練習し、10月に入ると連夜に行って本番を迎える。だがコロナ禍で2020年は1回も練習できず、昨年も緊急事態宣言の発令などで例年より少ない回数の練習しかできなかった。

 今年の巡行は未定だが、同保存会では開催を想定して練習を始めた。鉦すりや太鼓のばちを個人専用にするなど、感染防止対策を徹底して実施した。

 初回は小学3年から中学1年まで13人が参加し、「地囃子」の練習に取り組んだ。大人や経験のある子どもたちによるお手本の演奏に続いて、初参加の子どもたちも挑戦。大人の囃子方が鉦の持ち方、たたく位置や速さなどを丁寧に指導し、子どもたちは緊張しながら音を鳴らした。

 初めて参加した亀岡小3年の女子(8)は「チキチン、と鳴らす時に手を上げたり下げたりするのが難しかった」と話した。

 今後、9月まで月1回の練習を重ねる予定。囃子方代表の男性(64)は「一生懸命頑張っている子どもたちのため、お囃子の伝統をつなぐためにも、今年こそ例年同様の祭りができれば」と願っていた。