設営の終わった会場で、亀岡事故の犠牲者たちの等身大パネルとともに立つ遺族(17日午後、京都市右京区・京都先端科学大)

設営の終わった会場で、亀岡事故の犠牲者たちの等身大パネルとともに立つ遺族(17日午後、京都市右京区・京都先端科学大)

 京都府亀岡市で集団登校中の児童ら10人が死傷した事故の発生から間もなく10年を迎える中、京都市右京区の京都先端科学大で18日から、惨劇の記憶を伝える企画「生命(いのち)のメッセージ展」が始まる。企画した遺族や学生ら約40人が17日、亀岡事故を含め、さまざまな事故や事件で亡くなった150人分の等身大パネル「メッセンジャー」を会場に設置し、準備を整えた。

 亀岡事故は2012年4月23日朝に発生。無免許の少年が運転する車が集団登校中の児童や保護者の列に突っ込み、妊婦だった松村幸姫さん=当時(26)=と小谷真緒さん=当時(7)、横山奈緒さん=当時(8)=が亡くなった。

 企画展の会場には17日午後1時ごろ、パネルが到着。亀岡事故の遺族たちは亡くなった3人の分を、来場者に向けたメッセージを添えて入り口に飾った。幸姫さんのパネルには、おなかの中にいた赤ちゃんをイメージした小さなパネルも貼られた。

 設営に当たった幸姫さんの父中江美則さん(58)はパネルを前に「本来なら、こうした形で娘のことを知ってほしいわけではない」と吐露。その上で惨劇の記憶を伝える重要さを強調し「ひょっとしたら娘も『お父さんありがとう』と言ってくれてるかも」と語った。

 展示は23日まで、入場無料。23日を除き午前10時~午後5時半で申し込みが必要。23日は午前10時~午後6時半で申し込み不要。同日午後1時からは、遺族らが登壇するシンポジウムもある。詳細は同大学のホームページから。