園児の工作などに使ってもらおうと製本の端材を渡す藤澤さん(左)=大津市勧学・志賀幼稚園

園児の工作などに使ってもらおうと製本の端材を渡す藤澤さん(左)=大津市勧学・志賀幼稚園

大津市

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 大津市内の製本会社が、製本の過程で出る端材の色紙を市内の公立幼稚園・保育園全43園を回って寄付した。「子どもたちの工作に使ってもらい、再利用の大切さも学んでもらいたい」としている。

 学生向け参考書などを手掛ける藤沢製本(大津市枝)が企画。同社の工場は週に5トンの端材が発生し、古紙回収に出したり、廃棄したりしていた。

 共同代表の藤澤佳織さん(32)が昨年末、SNS(交流サイト)で「欲しい人に配りたい」と希望を募ったところ、市内の幼稚園や保育園の先生から多くの申し込みが寄せられたため、市内の全園に贈ることにした。

 本の見返しに使った紙の端材で、縦78センチ、横15センチ。14、15日に藤澤さんらが車で各園を回り、42色の260枚をそれぞれの園に届けた。志賀幼稚園の木部一子園長(53)は「色合いも材質も味わい深く、子どもたちと何を作ろうかと想像が膨らむ。大切に使いたい」と話した。

 寄付は来年度も行う予定。藤澤さんは「不要になった素材を子どもたちに寄付する同様の取り組みが、ほかの事業者にも広がればうれしい」と話した。