環境への配慮から、自然由来の藍染めに挑戦する金原さん(宇治市木幡)

環境への配慮から、自然由来の藍染めに挑戦する金原さん(宇治市木幡)

京都府宇治市

京都府宇治市

 昔ながらの技法で、環境に配慮した藍染めに取り組もうと、京都府宇治市の女性がクラウドファンディング(CF)で活動資金を募っている。汚れた衣服の染め直しや耕作放棄地の活用で暮らしの循環を目指し、「藍から始まる愛のサイクル」と銘打ってアピールしている。

 宇治市木幡の金原真紀子さん(47)。藍染めが趣味だった亡き母の残した布を小物などに加工して販売するうち、「自分で染めてみたい」との気持ちが芽生えた。

 最初は簡易キットを使用していたが、藍の色素を抽出する薬品が及ぼす皮膚への影響や、説明書上では流しても問題ないとされる廃液の処理にも不安を覚えるように。自然の恵みだけで藍染めに挑戦すべく、藍染めが盛んな徳島県藍住町の工場を訪れ、化学薬品を一切使わない伝統の技法を学んだ。

 染液で満ちたかめやタンクを置くスペースがある工房を構えようと、昨秋から3月にかけて自宅の庭に8平方メートルほどの作業小屋を建てた。工房では天然藍染めの過程を楽しんでもらう体験イベントを考えているほか、将来的には耕作放棄地を活用して藍を育て、地域の子どもたちが土に触れる機会を増やしたいという。

 屋号の「一期一藍(いちごいちあい)」には「その時にしか会えない色がある」との藍の魅力を込めた。金原さんは「伝統の藍染めをもっと暮らしに寄り添ったものにしたい」と支援を呼びかける。詳細はCFサイト「キャンプファイヤー」へ。