旅する気分で日常発見

上村松園「人形遣之図」(通期)

 近世、近代にかけて活躍した京都画壇の名画を中心にそろえた展覧会「やっぱり、京都が好き~栖鳳、松園ら京(みやこ)を愛した画家たち」が23日から、京都市右京区の福田美術館で始まる。

円山応挙「巌頭飛雁図」(前期)

 江戸時代、新しい画風の確立に挑んだ円山応挙や伊藤若冲。明治時代、西洋画の技法を取り入れた竹内栖鳳や、女性として日本で最初の職業画家となった上村松園。さらには、京都で教壇に立った東京画壇の重鎮横山大観の作も並ぶ。

川村曼舟「嵐山春靄」(後期)

 美しい風景画も紹介する。同館のある嵐山をはじめ、宇治の平等院鳳凰堂、伏見・淀の水車、大原、桂離宮などが描かれ、絵画を通して京都を旅する気分が楽しめる。

岸竹堂「大船鉾図」(後期)

 パノラマギャラリーでは、京都で大切に伝え、守られてきたものをテーマに作品を取り上げる。文化遺産の祭りや京野菜、創業400年以上の和菓子店で使われている包装紙の意匠など、日々の暮らしの中に溶け込み、脈々と受け継がれてきた伝統を伝える。前期、後期合わせて82点を展示する。

松村梅叟「神楽」(後期)

 伝わるのは京都を愛した画家たちの思い。現代を生きる私たちも同じ思いであることに、改めて気づかされる。

竹内栖鳳「金獅図」(前期)

作品はすべて福田美術館蔵



【会期】前期4月23日(土)~5月30日(月)、後期6月1日(水)~7月3日(日)。火曜休館。 5月3日は開館、11日は休館
【開館時間】午前10時~午後5時(入館は閉館30分前まで)
【会場】福田美術館(京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町)
【入館料】一般・大学生1300(1200)円、高校生700(600)円、小中生400(300)円。かっこ内は20人以上の団体料金。嵯峨嵐山文華館との2館共通券は一般・大学生2000円、高校生1000円、小中生550円
【主催】福田美術館、京都新聞