野球場の前に設置された衣笠氏の銅像(23日午前、京都市右京区・わかさスタジアム京都)

野球場の前に設置された衣笠氏の銅像(23日午前、京都市右京区・わかさスタジアム京都)

わかさスタジアム京都前に設置、除幕された衣笠氏の銅像(23日午前10時47分、京都市右京区)

わかさスタジアム京都前に設置、除幕された衣笠氏の銅像(23日午前10時47分、京都市右京区)

 プロ野球で2215試合連続出場の世界記録(当時)を打ち立てた故衣笠祥雄さん(1947~2018年)の銅像が、京都市右京区のわかさスタジアム京都前に設置され、命日の23日、除幕式が行われた。「鉄人」と呼ばれた衣笠さんの往年の勇姿を、元チームメートやファンらが誇らしげに見上げた。

 衣笠さんは東山区の洛東中(現開睛小中)から平安高(現龍谷大平安高)に進み、捕手として春夏の甲子園大会に出場。卒業後はプロ野球広島の内野手としてセ・リーグ初優勝に貢献するなど広島の黄金期を支え、プロ野球選手で2人目の国民栄誉賞に輝いた。

 台座を含む高さ約3メートルの像は、洛東中のチームメートだった北村孝次さん(75)=東山区=ら4人で起こした有志の会が協賛金を募り、彫刻家で京都教育大教授の谷口淳一さん(69)に制作を依頼、市に寄贈した。広島のユニホーム姿でフルスイングする姿に若者の夢を応援する思いを託し、優しい人柄がにじむ目にもこだわった。衣笠さん直筆の「限りなき挑戦」の文字の銘板も設置した。

 除幕式には、関係者やファンら約100人が出席した。北村さんが「中学校の大会の決勝を西京極球場(わかさスタジアム京都)で戦ったうれしさと、その試合に敗れた悔しさが、彼の心に火をつけたといってよい」とあいさつ。衣笠さんの妻正子さんの「世界記録を達成した時に『記録は後から目指す人のためのもの』と話し、大きな夢を持つ人が出てくるのを何より楽しみにしていた」とのメッセージが読み上げられた。