会場では超高速・大容量の5G移動通信システムを使ったVRの展示も行われた

会場では超高速・大容量の5G移動通信システムを使ったVRの展示も行われた

スマートシティーの実現に向け、連携協力協定を結んだ京都府の西脇知事(左)とNTTドコモの吉澤社長=京都市左京区・国立京都国際会館

スマートシティーの実現に向け、連携協力協定を結んだ京都府の西脇知事(左)とNTTドコモの吉澤社長=京都市左京区・国立京都国際会館

 京都府とNTTドコモは27日、情報通信技術(ICT)を駆使した次世代の都市基盤「スマートシティー」づくりに向けた連携協力協定を結んだ。暮らしや産業を劇的に変える可能性を秘めた第5世代(5G)移動通信システムの商用化を見据え、研究機関が集積する府南部の関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)で実証実験を始める。

 NTTドコモが全国の自治体と連携して取り組む「地域創生」の一環。5Gや人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)などの先端技術と知見を生かし、農作業の省力化やバス運行の効率化といった地域の課題解決につなげる。

 京都府とは5Gを使ったビジネス創出や農業のICT化、現金を用いないキャッシュレス観光の推進に取り組む計画。中でも府は、けいはんな学研都市での5G実験に期待を寄せている。

 ドコモは今回初めて屋外を含むエリアで5Gの実証環境を整え、公道での自動運転実験などに活用する方針。府が4月にけいはんなオープンイノベーションセンター(木津川市・精華町、KICK)内に開設したロボット研究開発拠点にも5G環境を整える。

 5Gは、通信伝達のタイムラグがほとんどない「低遅延」と、1平方キロメートル当たり100万台の機器に接続できる「多数同時接続」が特長。交通、医療、防災など用途も幅広く、世界中で事業モデルの開発が進む。国立京都国際会館(京都市左京区)で記者会見したNTTドコモの吉澤和弘社長は「ロボット開発や自動運転は5Gの特性を生かせる。その先には遠隔医療も考えられる」と強調した。

 この日はICTの活用例などを紹介するセミナーも開かれた。会場には5Gを用いて高精細映像をVR(仮想現実)で楽しむ技術やサービスの実演展示も行われた。