ウクライナの子どもたちが柔らかい色彩で描いた絵画(近江八幡市宮内町・市立近江八幡図書館)

ウクライナの子どもたちが柔らかい色彩で描いた絵画(近江八幡市宮内町・市立近江八幡図書館)

滋賀県近江八幡市の地図

滋賀県近江八幡市の地図

 ウクライナの子どもたちが約20年前に描き、滋賀県近江八幡市の男性に贈った絵画28点が、同市宮内町の市立近江八幡図書館で展示されている。これまで大切に保管してきた男性は、ロシアによるウクライナ侵攻に心を痛め「戦禍にいる子どもに思いをはせてほしい」と話している。

 チェルノブイリ原発事故で核の恐ろしさを体験したウクライナに心を寄せた男性は2003年、チェルノブイリ南西のイバンキフを訪問。日本との交流を通じて両国で平和について考えるきっかけをつくりたいと、現地の学校に依頼して子どもたちに町の風景や自然をテーマにした絵画を描いてもらったという。これまで広島市内や滋賀県内の図書館で展示しており、ロシアの軍事侵攻を受けて展示を申し出た。

 展示コーナーには、手をつないで虹を見つめる子どもの後ろ姿、木々や草花に囲まれた民家、空を舞う色とりどりのチョウなどが柔らかい色合いで描かれた作品が並び、平和の尊さを伝えている。鉄線の向こう側にチェルノブイリ原子力発電所の施設を描いたとみられる作品もある。

 図書館ではこのほか、「おおきなかぶ」や「てぶくろ」をはじめとするロシアやウクライナの民話、冷戦などに関する本を集め、来館者が平和への願いを込めて書いたハート形のメッセージカードを貼るスペースも設けている。男性は「互いに核による苦しい歴史を背負った国として戦争の悲惨さを感じ取ってほしい」と語る。

 5月24日まで。月曜日と4月27日、5月2~4日は休館。