【資料写真】大津市民病院

【資料写真】大津市民病院

滋賀県大津市

滋賀県大津市

 地方独立行政法人・市立大津市民病院(大津市本宮2丁目)で多くの医師が退職している問題で、市と同病院は25日、脳神経内科の医師4人も本年度内に退職する意向と明らかにした。一連の問題を受けて退職する医師は20人を超え、佐藤健司大津市長は「医師確保や運営の建て直しにしっかり取り組む」とした。

 市などによると、昨年度時点で脳神経内科の常勤医師は5人おり、いずれも京都大から派遣されていた。1人が別の理由で3月末に退職。残る4人についても4月初めに、今回の問題を受けて退職したいとの申し出が同科の診療部長を通じてあった。辞表の提出はまだなく、具体的な退職時期は未定で現時点で診療への影響はないが、代わりの医師確保を急ぐという。

 佐藤市長は25日の会見で「市民や患者に不安を与える事態になり、おわび申し上げる」と改めて陳謝。後任の医師を補充できていない一部の診療科で救急搬送の受け入れを制限したり、他病院への転院を患者と相談したりするなどの影響が出ていると明らかにした。今月15日には滋賀医大を訪れて医師派遣を要請したとし、京都大との関係については「派遣の医師全員が撤退するわけではない。必要に応じて(医師確保へ)対応する」と説明した。

 同病院では、外科・消化器外科・乳腺外科と脳神経外科の医師が、3月末に退職した前理事長から人員の入れ替えなどを命じられるパワハラがあったと訴えていた。これまでに京都大から派遣された両診療科と泌尿器科の計19人が9月末までに退職意向、またはすでに退職したことが明らかになっている。