京都大学

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 第2次世界大戦中に人体実験の疑いがある論文を執筆した旧関東軍731部隊の将校に京都大が医学博士号を授与したとして検証を求めていた有識者グループは27日、本調査を行わないと決めた経緯などを開示しない方針を京大から示されたことを明らかにした。同グループは「極めて不誠実な態度」と批判。今後、情報公開請求をして、場合によっては法的措置も検討するという。

 「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(事務局長・西山勝夫滋賀医科大名誉教授)が京都市左京区の京大で会見した。同会は4月、京大が行った予備調査の議事録などを開示するよう要請書を京大に送付。5月10日に京大側から「開示が必要との判断には至らなかった」との返答があったという。

 同会は「開示しない理由の説明もなく容認できない。今後も検証は続ける」としている。共同代表の広原盛明・京都府立大元学長は「大学の研究不正に関する問題であり、通常より高いグレードで情報を開示するべきだ」と訴えた。