キッチンカーで販売する「ブリンチキ」を披露するイリーナさん(左)と母親のギャリーナさん(中央)ら=彦根市役所

キッチンカーで販売する「ブリンチキ」を披露するイリーナさん(左)と母親のギャリーナさん(中央)ら=彦根市役所

 ロシアの軍事侵攻を受け、滋賀県彦根市に避難しているウクライナ人のイリーナ・ヤボルスカさん(50)らが2日、母国料理を販売するキッチンカーの購入資金を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。「避難民の再出発の第一歩を彦根から立ち上げる」と支援を呼び掛けている。

 販売するのは「ブリンチキ」という伝統的な料理。八つ橋のように弾力性がある生地にチーズやレーズン、肉などさまざまな具材を包む。CFのプロジェクト名は同国語で「いいね」を意味する「Faina(ファイナ)」。キッチンカーや冷蔵庫などの費用計360万円をサイト「キャンプファイヤー」で6月10日まで募る。

 イリーナさんはこの日、母親のギャリーナ・イヴァノヴァさん(80)ら家族と、市役所で試作品を報道陣に振る舞い、「スマーチノ(おいしい)」などの反応を受け、笑顔を見せた。

 今月28日から土日に彦根城近くでプレオープン予定。最初は支援者から車を無償で借り、今後、購入した車で本格的に活動し、他の避難民の雇用にもつなげたい考えだ。

 イリーナさんは「勇気を持って人生を再び前進させよう」と同じ避難民たちに語り掛け、開店に向け「多くのみなさんの笑顔を見られることを楽しみにしている」と話した。