「春の院展」で多彩な日本画を堪能する来場者(京都市下京区・京都高島屋)

「春の院展」で多彩な日本画を堪能する来場者(京都市下京区・京都高島屋)

 日本画の公募展「春の院展」(京都新聞、日本美術院主催)が29日、京都市下京区の京都高島屋グランドホールで開幕し、美術ファンが近代日本画の伝統を引き継ぐ秀作に見入った。

 日本美術院は1898(明治31)年に岡倉天心らが創設し、一時中断を経て1914(大正3)年に横山大観らが再興した。同展は74回目で、同人や招待作家、関西在住作家の入選作など約150点を飾った。

 同人作家の清水達三氏は、山の中で滝の水が流れ落ちる勢いと力強さを表現し、川瀬麿士氏は寒さ厳しい琵琶湖の情景を描いた。ほかにも下田義寛、小山硬、伊藤髟耳(ほうじ)ら各氏による風景画や人物画をはじめ、春季展賞や初入選の意欲あふれる多彩な作品が並ぶ。初日には京都府出身の村岡貴美男氏らによる列品解説もあり、大勢の来場者が聞き入った。

 6月3日まで。有料。「院展俊英作家小品展」は4日まで、6階美術画廊で開催。無料。