がん予防のためにできることを呼び掛ける山岡副院長(左端)=京都府南丹市園部町・園部高

がん予防のためにできることを呼び掛ける山岡副院長(左端)=京都府南丹市園部町・園部高

 がんについて学び、命の大切さを考える「生命の授業」が29日、京都府南丹市園部町の園部高で開かれた。がんの予防方法や闘病の実体験の話に、生徒たちは熱心に耳を傾けた。

 府の「生命のがん教育推進プロジェクト事業」の一環。1年生144人が参加した。

 京都中部総合医療センターの山岡延樹副院長(59)が「一生のうちにがんになるのは2人に1人の確率」と、がんは身近な病気であることを説明。予防のために、適度な運動やバランスの取れた食事を続け、検診を定期的に受けるよう呼び掛けた。

 その後、がんと闘う体験を伝える活動に取り組む女性(47)=京都市=が「がんと生きる」と題して講演。2009年に右胸にしこりがあることに気付き、2年後に受けた検査で腹部や骨にも転移していることが分かったという。

 闘病の中で家族や親友に支えられてきたことに触れ、「大切な人とたわいもない話で笑い合うなど、日常のありがたさをかみしめている」と、とつとつと語った。

 がんで親類を亡くしたという男子生徒(16)は「自分ごとのように聞いていた。検診を受けようと思った」と話した。