化学メーカーで東証1部上場の三洋化成工業(京都市東山区)と日本触媒(大阪市)は29日、来年10月に経営統合することで合意したと発表した。主力製品の競争力を高め、海外展開を強化する狙い。単純合算で売り上げ規模が5千億円を超す有力な化学メーカーが誕生する。(13面に「インサイド」)

 12月に最終契約を結び、来年10月に株式移転により新たな持ち株会社を設立し、両社を完全子会社化する。新会社の本社は大阪と東京に置く。2年後をめどに両社の合併を検討する。

 両社とも紙おむつに使われる原料の吸水性樹脂を主力製品とするが、市場での競争は激化している。経営統合により事業基盤や収益力を強化する一方、三洋化成が開発を進める新型リチウムイオン電池など新規事業の投資を加速する。

 大阪市内で記者会見した三洋化成の安藤孝夫社長は「両社は企業理念も近く、強みと課題が補完関係にある。統合による相乗効果で大きな成長が期待できる」と述べた。2019年3月期の連結売上高は三洋化成工業が1615億円、日本触媒が3496億円。統合後の規模は、国内化学メーカーで11位になる見通しという。