新年度が始まりキャンパスは学生たちでにぎわうが、その懐事情は厳しい(京都市上京区・同志社大)

新年度が始まりキャンパスは学生たちでにぎわうが、その懐事情は厳しい(京都市上京区・同志社大)

 京都の私立大5校に入学した下宿生は1日当たり752円の仕送りでやりくりしているとの調査結果を、京都私立大学教職員組合がまとめた。千円を下回ったのは6年連続で、1990年代のピーク時に比べ3分の1に落ち込んだ。頼みの綱のアルバイト収入も新型コロナウイルス禍で減っており、学生の厳しい懐事情が改めて浮かび上がった。

 調査は昨年5~8月に実施。立命館大と同志社大、龍谷大、京都先端科学大、京都橘大に在籍する学生の保護者7276人から回答を得た。

 2021年度入学の下宿生への仕送りは月額7万7496円。コロナ禍で過去最低だった20年度より3379円増えたものの、ピークだった1998年度(11万6223円)以降は減少傾向にあり、組合は「依然として低水準」とみる。

 家賃(月平均約5万5千円)を差し引いた1日当たりの生活費は752円。700円を下回った20年度に比べると59円の微増だが、過去最高は95年度の2337円で、社会情勢が異なるとはいえ、厳しい家計状況が続いているという。

 さらに学生のアルバイト収入も減っている。1~4年生のいずれも20年度に比べて少なくなった。特に1年生の落ち込みが大きく、月平均3万6255円と、5279円減。組合は「1年生では飲食店を中心にそもそもバイト先を見つけられないケースもあるのではないか」と分析している。

 調査は1988年度から実施し、34回目。今後、国に奨学金の拡充などを求めていくという。

 ■休学や退学を考える学生も

 京都ノートルダム女子大は今年1~2月、コロナ禍の学生生活に関する独自のアンケートを行った。

 全学生の約2割に当たる276人が回答し、うち半数以上が「経済的に困っている」とした。学費や通学費が負担になっているという声が目立った。

 休学や退学を考えている学生も33人いた。授業や友人関係、進路への悩みが多く寄せられたことから、同大学は学生課に「何でも相談窓口」を新設。田中麻也子課長は「学費の延納や奨学金の申請が増えている。一人で悩まずに気軽に相談してほしい」と話している。