【資料写真】京都地裁

【資料写真】京都地裁

 元国会議員秘書と共謀し、京都市左京区の会社社長宅から現金1億円を奪ったとして、強盗致傷などの罪に問われた無職の女(60)の裁判員裁判の論告求刑公判が19日、京都地裁(入子光臣裁判長)であった。検察側は「情報提供や運転手役を務めるなど犯行に重要で不可欠な役割を果たした」として懲役8年を求刑した。弁護側は共謀が成立しないとして無罪を主張し、結審した。判決は12月2日。


 起訴状によると、元国会議員秘書(45)=同罪などで起訴=と共謀し、2010年9月29日、宅配業者を装い左京区の不動産会社社長宅に押し入り、家人の女性(62)に刃物を突きつけ両手を縛るなどして軽傷を負わせ、現金1億円を奪ったなどとしている。
 検察側は論告で、女は金に困っていた交際相手の元秘書を救うため、資産家である社長宅の情報を伝えたと指摘。女も元秘書に貸した2千万円が回収不能となっており、強盗に加わる動機があったとした。その上で「意思を通じ合った犯行で共謀が認められる」と述べた。
 一方、弁護側は「元秘書に利用されていただけ」として共謀は成立しないと主張。女は最終意見陳述で「被害女性には、結果として大変迷惑を掛けてしまい申し訳ないと思っている」と述べた。
 元秘書は複数の国会議員秘書を務め、事件当時は自民党の二之湯智参院議員(京都選挙区)の公設秘書だった。