滋賀県立安土城考古博物館(近江八幡市)の開館30年記念展。織田信長中心の展示が多い同館だが、外から来た信長や豊臣秀吉より地元の六角氏にこそ光を当てたいと企画した。

 六角氏は近江源氏佐々木氏の一族。鎌倉~室町時代の400年間、南近江を支配した惣領(そうりょう)家の京屋敷が六角東洞院にあり、六角氏と称した。展示では終盤の100年間、六角高頼(たかより)、定頼(さだより)、義賢(よしかた)の3代を見る。

 幕府とのあつれきから将軍の親征を受け、軍事力を高めてしのいだ高頼。幕府との関係が改善し、実力者として将軍を支えた定頼。将軍の地位安定に尽力するが、お家騒動のさなか信長に攻められた義賢。

 展示を通じて定頼の存在感が浮かび上がる。幕府内で確たる地位がないのに、窮地に陥った将軍が頼るのは常に定頼だった。管領(かんれい)細川高国が没し、行き場を失った足利義晴らは六角氏の観音寺城に逃げ込む。その時、義晴の発願で制作されたのが重要文化財「桑実寺(くわのみでら)縁起絵巻」だ。土佐光茂筆の華麗な美術作品は、六角氏が足利将軍を庇護(ひご)した歴史の証人でもある。

 信長が六角定頼に私淑していたかも?との説も紹介される近年人気の三好長慶のように、定頼が注目される日も近いかもしれない。

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