昨年行われた、天若湖にライトを浮かべて水没した集落の明かりを再現するプロジェクト(南丹市日吉町)=実行委提供

昨年行われた、天若湖にライトを浮かべて水没した集落の明かりを再現するプロジェクト(南丹市日吉町)=実行委提供

 京都府南丹市日吉町の日吉ダムの湖面に明かりを浮かべる「天若湖アートプロジェクト」が6月1、2日に開かれる。今年も日没から深夜まで、ダム建設で天若湖に沈んだ「村の明かり」を再現する。

 プロジェクトはNPO法人「アート・プランまぜまぜ」(京都市)や摂南大(大阪府)などでつくる実行委員会が、桂川上下流の交流やダム建設の歴史を感じてもらおうと、2005年から開催。ダム建設では約150世帯、約600人が亀岡市などに移転を余儀なくされた。

 プロジェクトでは湖に沈んだ上世木、宮村などの5集落の約120戸があった場所の湖面に日没とともに点灯するライトを浮かべる。1日午後7時半からダム近くの道の駅「スプリングスひよし」から周遊バスも出る。

 1日午後6時~9時は天若湖にかかる「夢のかけはし」周辺で「ことばの展覧会」を開催。美術作家河村啓生さんが、湖の水を入れたペットボトルに「天若」に関する言葉を封入する。

 同実行委は「水没した集落の方々も高齢化しており、集落の記憶を年に1回でも思い出す機会になれば」としている。