瀬戸内寂聴さんの書画を西陣織で再現した作品(京都府宇治市・お茶と宇治のまち交流館)

瀬戸内寂聴さんの書画を西陣織で再現した作品(京都府宇治市・お茶と宇治のまち交流館)

  昨年11月に亡くなった作家で僧侶の瀬戸内寂聴さんが描いた観音画や書などを西陣織で再現した作品展が、京都府宇治市莵道の「お茶と宇治のまち交流館」で開かれている。瀬戸内さんの筆遣いが多彩な糸で繊細に表現されている。15日まで。

 西陣織国際美術館(京都市上京区)が開館記念巡回展の「宇治展」として企画。瀬戸内さんが現代語版を執筆した「源氏物語」に登場する宇治で展覧会を開いた。

 同館館長の蔦田文男さん(75)によると、瀬戸内さんとは30年来の親交があり、瀬戸内さんは生前、西陣織の普及と伝統技術の継承に力を入れていたという。

 会場には、瀬戸内さんが描いた観音画や、観音像と一緒に「生きることは愛すること」としたためた書画を西陣織にした11点が展示されている。蔦田さんは「今回の目玉作品は『百歳和顔施観音(ひゃくさいわがんせかんのん)』」と話し、「寂聴先生が『100歳まで生きるには笑顔』とおっしゃった言葉を思い出しながら見てほしい」と語った。

 ほかに、国宝「源氏物語絵巻」や興福寺(奈良市)の阿修羅(あしゅら)像などを西陣織で模した作品などが並び、計70点が楽しめる。