聴覚障害者の日常生活での困りごとを紹介し、コミュニケーションのためのヒントを伝える向日市の手話教室動画

聴覚障害者の日常生活での困りごとを紹介し、コミュニケーションのためのヒントを伝える向日市の手話教室動画

京都府向日市

京都府向日市

 聴覚障害者が日常生活で何に困っているのかを学ぶ手話教室の動画を京都府向日市が制作し、動画共有サイトのユーチューブで配信している。コミュニケーションのためのヒントを分かりやすく伝えている。

 向日市は2017年に「手話言語条例」を施行し、手話の普及に力を入れる。毎年対面で入門編や基礎編の手話教室を開いてきたが、新型コロナウイルス禍で2年前は中止、昨年も延期が相次いだ。

 感染リスクを避けて教室で学ぶ内容を伝えようと、市は昨年3月から入門編の動画制作に取り組んだ。4月上旬に市障がい者支援課のユーチューブアカウントで配信した。

 動画は、子育てや医療、交通、労働などのテーマごとに約10分間にまとめた。聴覚障害のある市民に手話サークルメンバーがインタビューしたり、どのような場面で聴覚障害者が困るのかをドラマ風に再現している。「視界に入る」「紙に書いたり、しぐさで伝える」といったコミュニケーションの工夫も紹介している。

 市によると、聴覚障害者は市内に約300人、手話通訳者は高齢化で減って現在は約40人いるという。市障がい者支援課は「誰もが暮らしやすいまちであり続けるために、聴覚障害への理解を深めてほしい。自宅などで見て手話への関心を高めてもらえれば」としている。