京都市役所

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【資料写真】モデルナワクチン

【資料写真】モデルナワクチン

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、京都市が保管している米モデルナ製ワクチンのうち、5月下旬に有効期限を迎える約8万回分が廃棄の見通しであることが12日、市への取材で分かった。3回目接種が想定より進んでいない上、米ファイザー製の需要が高いことなどが要因という。

 京都市によると、5月8日時点で3回目接種対象者は約107万人。1、2回目の分も含め、現在、約112万回分のワクチン(ファイザー製70万回、モデルナ製42万回分)を確保している。一方、対象者に対する3回目の接種率は54・89%(10日時点)にとどまっている。

 市は事前予約なしの集団接種に取り組むなどして、4月末が期限のモデルナ製は全て消費した。一方、希望者が比較的多いファイザー製の供給が今春から安定したため、モデルナ製の接種枠がより余りがちに。5月20日と25日に期限を迎えるモデルナ製計31万5千回分のうち約8万回分は期限切れになる見込みで、廃棄せざるを得ないという。市の担当者は「5月分を使い切るには難しい状況。引き続き3回目接種を促すしかない」と頭を抱える。

 モデルナ製の廃棄は、他の自治体にも広がる可能性がある。京都府によると、府内の3回目接種の対象人口は約196万人で、約233万回分のワクチン(ファイザー製123万回、モデルナ製110万回分)があるという。府ワクチン接種対策室は「京都市以外の自治体でも同様に余る懸念はある」としている。

 大阪市では4月末に有効期限を迎えたモデルナ製8万回分を廃棄する方針が明らかになっている。