避難先のポーランドの難民キャンプから、オンラインでウクライナの実情を語る男性ら(右上)=京都市右京区・京都先端科学大

避難先のポーランドの難民キャンプから、オンラインでウクライナの実情を語る男性ら(右上)=京都市右京区・京都先端科学大

京都先端科学大がある京都市右京区はここ

京都先端科学大がある京都市右京区はここ

 ロシアの軍事侵攻を受け、日本に避難して京都先端科学大(京都市右京区)への入学が決まったウクライナ人5人が12日、オンラインで大学職員と懇談し、戦火の現状を語った。難民キャンプに身を寄せている人もおり、「生まれ育った街と生活を捨てるしかなかった」と、悲痛な思いを打ち明けた。

 同大学は学業や研究が困難になったウクライナ人の受け入れを表明。面接による選考を経て18~21歳の男女6人の入学が決定した。

 ウクライナ東部ハリコフ州に住んでいたアンドリエヴ・マキシムさん(20)は、自宅アパートにロシア軍のミサイルが数発着弾した写真をオンライン画面に示し、目頭を押さえた。水や食糧を求めてスーパー近くに並んでいた人々にもミサイルが落ち、数人が死亡したという。3月にポーランドに避難し、現在は家族と難民キャンプにいるが、「あと数日で閉まってしまう。別の避難先を探さないといけない」と声を落とした。

 国内にとどまる若者もおり、ロマノヴァ・バーバラさん(18)は空襲を受けて服だけを持ち出し、避難したという。「これまで戦争のニュースを見ても、人ごとのように思っていた。自分がこんな目に遭うなんて…」とつぶやいた。シェフチェンコ・バディムさん(19)は「入学できるのはうれしいが自分の国、家族を置いて遠い日本に行くのは不安もある。本来なら、平和な状況で行きたかった」と、複雑な思いを打ち明けた。

 6人は近隣国から日本に渡航する予定。早ければ5月末から入国し、工学部で学ぶ。授業料は免除で、生活費も支援するという。