舞台稽古で「手打」を披露する祇園甲部の芸妓たち(19日、京都市左京区・京都造形大「春秋座」)

舞台稽古で「手打」を披露する祇園甲部の芸妓たち(19日、京都市左京区・京都造形大「春秋座」)

舞台稽古で「虫の音」を舞う井上八千代さん(19日、京都市左京区、京都造形大・春秋座)

舞台稽古で「虫の音」を舞う井上八千代さん(19日、京都市左京区、京都造形大・春秋座)

 京舞井上流の21年ぶりとなる東京公演(29、30日)を前に、舞台稽古が19日、京都市左京区の京都造形芸術大の劇場・春秋座で行われた。総勢60人余りが出演する大舞台に向け、家元で人間国宝の井上八千代さん(62)や祇園甲部の芸舞妓たちが、本番で披露する全ての演目の振りや所作を一つ一つ確かめた。


 稽古は、祇園甲部で慶事に披露する「手打(てうち)」からスタート。黒紋付き姿の芸妓たちが花道から現れ、ぴたりと動きをそろえて、拍子木を打ち鳴らし、「七福神」や「花づくし」などおめでたい言葉の掛け合いではやし立てた。
 舞妓たちはご祝儀曲の上方唄「萬歳(まんざい)」、八千代さんは「ライフワーク」と語る地唄の名曲「虫の音(ね)」などを舞った。一幕ごとに八千代さんたちが指導し、演奏のテンポや足運び、振りの大きさなどを、細かに調整していった。
 八千代さんは「プレッシャーはあるが、祇園のみんなと一緒に行けることはうれしい。みなさんに京都そのものを見ていただけるような舞台にしたい」と話した。公演は29、30日、東京・国立劇場で計3公演。チケットは完売している。