平安神宮を物語の舞台にした能「平安」。京都薪能で43年ぶりに披露され、神や天女が令和の平安を祈って舞った(1日午後6時24分、京都市左京区・平安神宮)

平安神宮を物語の舞台にした能「平安」。京都薪能で43年ぶりに披露され、神や天女が令和の平安を祈って舞った(1日午後6時24分、京都市左京区・平安神宮)

 平安神宮(京都市左京区)の特設舞台で、流麗な舞を楽しめる6月恒例の「京都薪能(たきぎのう)」が1日開幕した。令和元年の今年は「新しき御代(みよ)を寿(ことほ)ぐ」と題して、平安神宮を物語の舞台にした能「平安」を43年ぶりに上演するなど、おめでたい演目をそろえた。

 <白砂(はくさ)の広庭清々(すがすが)しくて。大極殿の朱(あけ)の太柱>―。平安神宮の風景も謡う能「平安」は、神や天女が降臨し、世の安泰を祈って舞う。大正天皇の即位記念で作られた能「大典」を基にしており、今回は「新しき令和の世に」という言葉も特別に詞章に加えた。

 京都の能楽師や狂言師が勢ぞろいして毎年6月1~2日に開く京都薪能は、今年で70回目。境内には2千席近くを並べ、日が暮れると、かがり火で舞台を照らした。初日は平安歌人がそろう能「草子洗小町(そうしあらいこまち)」や獅子が勇壮に舞い狂う「石橋(しゃっきょう)」も披露された。

 2日は午後6時開演。「石橋」「絵馬」「羽衣」を上演する。有料。事務局075(754)0331へ。