■都合のいい事実のつまみ食いと、明瞭な差別意識

 板垣教授は、ウトロ地区で市営住宅が新設されるなど、国際的な連携で課題解決に向けた動きが進んでいる現状を踏まえた上で、男が問題視する「不法占拠」や「住民は弱者ではない」との見方を、「自分にとって都合のいい事実のつまみ食いだ。住まいや就職で差別され続け、ウトロにしか住む場所がなかったマイノリティーの歴史的な実態も踏まえていない」と批判する。

 また、男が「在日コリアンに恐怖感を与えることを意識して放火をした」と明言をしたことについては、「他の在日コリアンにも同じ事ができる、というメッセージとも取れる」と懸念し、「はっきりした差別意識が見て取れる」と断言した。