疾走する馬の上から、素早く矢を放つ射手(2日午後1時43分、大津市神宮町・近江神宮)

疾走する馬の上から、素早く矢を放つ射手(2日午後1時43分、大津市神宮町・近江神宮)

 疾走する馬の背から弓を射る「流鏑馬(やぶさめ)神事」が2日、大津市神宮町の近江神宮であった。武者装束の射手が見事に的中させると、詰めかけた約5千人(主催者発表)の観客から拍手が起こった。

 同神社がまつる天智天皇が漏刻(水時計)を創設して時報を始めたことに由来する「時の記念日」(6月10日)を前に、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や天下太平を祈願する神事。「日本古式弓馬術協会」(東京都)と滋賀観光協会が主催した。

 参道に設けられた馬場には、約60メートルおきに三つの「式の的」(直径55センチ)が掲げられた。射手7人は、土を蹴立てて疾走する馬上で素早く矢をつがえ、絶妙のタイミングで的を射た。式の的より小ぶりな「板の的」(約30センチ)や「土器の的」(約15センチ)にも挑んだ。

 初めて間近で見た大津市本宮の主婦は「人と馬の息づかいが聞こえた。集中力と荘厳さを感じた」と話した。