浄土宗の宗務総長に就任し、抱負を語る川中光教氏(京都市東山区・浄土宗宗務庁)

浄土宗の宗務総長に就任し、抱負を語る川中光教氏(京都市東山区・浄土宗宗務庁)

 浄土宗(総本山・知恩院、京都市東山区)の新しい宗務総長に川中光教氏(69)が19日、就任した。任期は4年間。


 川中氏は奈良県出身。大正大大学院修了。上宮高(大阪市)講師などを務めた後1999年に宗議会議員に初当選。現在6期目。豊岡鐐尓(りょうじ)前宗務総長のもと、宗派の財務局長や教学局長を務めた。自坊は奈良県葛城市の当麻寺奥院(たいまでらおくのいん)。
 宗議会議員の改選に伴って同日に開かれた臨時宗議会の宗務総長選挙で、川中氏は地方の小規模寺院を支援する制度や廃寺を防ぐための兼務住職制度の改定などを訴えて46票を獲得。対立候補の加藤昌康氏(63)を23票上回り、指名された。
 就任後の記者会見で川中氏は、2024年に迎える開宗850年に向けて「総大本山とともに慶讃(けいさん)事業を進め、(宗祖の)法然上人の教えが末端まで届くようつとめたい」と語った。また、「お寺が活動しやすいよう金銭面に限らず多様な仕組みを整えてきたい」と小規模寺院支援への意欲も示した。法主の空席が続いている大本山・清浄華院(上京区)については「多少のハードルがあることは認識しているが、空席が長く続くことはよくないと考える。できるだけ速やかに話し合いを進めたい」と述べた。