保護された野良猫。手術前後に過ごす施設の整備が課題になっている=いずれも「びわ湖ハッピーにゃんずプロジェクトチーム」提供

保護された野良猫。手術前後に過ごす施設の整備が課題になっている=いずれも「びわ湖ハッピーにゃんずプロジェクトチーム」提供

野良猫の不妊去勢手術に特化した「にじのはしスペイクリニック多賀診療所」(滋賀県多賀町多賀)

野良猫の不妊去勢手術に特化した「にじのはしスペイクリニック多賀診療所」(滋賀県多賀町多賀)

 野良猫の不妊去勢手術専門の病院を滋賀県多賀町で運営するボランティア団体が、手術前後の猫が過ごす施設の改装費用を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。水道工事などを行って飼育環境を整え、安静に過ごせる場所を提供したいといい「人と猫が安心して暮らし続けていくため、ご支援いただきたい」と呼びかけている。

 飼い主のいない猫に手術を行うことで爆発的な増加を防ぎ、殺処分や地域トラブルを減らすのが目的。譲渡会や啓発、マルシェを組み合わせたイベントを開く「びわ湖わんにゃんマルシェ実行委員会」(滋賀県野洲市)と、野良猫の保護活動を行う「多賀にゃん」(多賀町)が取り組む。

 両団体は昨年8月、岐阜市内の動物病院と協力し、獣医師が手術室を備えたワゴン車で訪問する「にじのはしスペイクリニック多賀診療所」を開設。住民から相談が絶えない状況で、これまで約400匹を処置、開院ペースを月1回から2回に増やして対応しているという。

 捕獲から健康管理、手術を経て経過観察を終えるまで数日間を過ごす場所が必要だが、現在はメンバーが所有する老朽化した倉庫を代用。ただ、井戸水しか使えず照明なども不十分な状況だった。寄付を集め、上水道の整備や照明設備の増設、クリニックの看板の設置を行いたいという。

 同マルシェ実行委会長の川口ひとみさん(50)=野洲市=は「猫を生かすも殺すも人間次第。地域のトラブルを回避し、社会を良くしたい」と話す。CFの目標額は50万円で、寄付はCFサイト「キャンプファイヤー」で7月3日まで受け付ける。