登山道付近で間伐などの整備活動を行う学生ら(京都市北区・大北山)=増永さん提供

登山道付近で間伐などの整備活動を行う学生ら(京都市北区・大北山)=増永さん提供

整備地で採取した植物を使ったイベントを企画する京都産業大の学生たち(京都市中京区・ひとともりデザイン研究所)

整備地で採取した植物を使ったイベントを企画する京都産業大の学生たち(京都市中京区・ひとともりデザイン研究所)

 左大文字で知られる大北山(京都市北区)のアカマツ林を地域で再生しようと、京都産業大の学生、左大文字保存会、山の保全に取り組むNPO法人「ひとともりデザイン研究所」が手を組み、整備活動に乗り出した。荒廃地で間伐作業を行い、将来的には地域の人の手で山を守るための仕組み作りを考える。

 再生を目指すのは、間伐が行われず荒廃した登山道周辺のアカマツ林。風通しが悪くなることで病害虫が発生しやすくなり、アカマツの枯死による山の荒廃が進んでいる。

 大学のゼミで植物について学ぶ学生たちは、勉強会を開き大北山の歴史や現状を学んだ。昨秋から毎月1回、荒廃地で間伐作業を行い、約100平方メートルを整備した。4年生の女子学生(21)は「1時間ほどの作業でも景観がずいぶん変わった」と成果を実感する。7月には、整備地で採取した植物を使った工作や、送り火の現状について左大文字保存会から学ぶ一般向けのイベントを計画し、地域の人に活動を知ってもらう機会にする。

 ひとともりデザイン研究所の増永滋生代表(47)は「アカマツ林の再生には長い年月がかかる。学生や地域の人と協力することで永続的な取り組みにし、山の再生につなげたい」と話している。