雅楽の生演奏に合わせて手植えをする早乙女たち(京都府京丹波町下山)

雅楽の生演奏に合わせて手植えをする早乙女たち(京都府京丹波町下山)

 八坂神社(京都市東山区)に奉納される稲を植える「御田祭」が22日、京都府京丹波町下山の神饌田(しんせんでん)で行われた。晴れ渡った青空の下、すげ笠(がさ)に白地の装束を身に着けた早乙女たちが、ゆったりとした動作で手植えをした。

 八坂神社の分社に当たる尾長野八坂神社が同町下山の尾長野地区にある縁で始まり、「御田祭」となって今年で42年になる。一昨年と昨年は新型コロナウイルスの影響で、地元の氏子のみで開催しており、早乙女による手植えは3年ぶり。

 神前に供えられた苗は斎場での神事を経て、祭司から田長、早乙女たちへと手渡され、雅楽の生演奏と八坂神社の巫女(みこ)による豊栄舞に合わせて、1束ずつ丁寧に植えられた。

 八坂神社の野村明義宮司は「式典行事が3年ぶりに再開できたことに感謝したい。丹波地域の恵みと、参加者の願いがこもった稲になるだろう」と話した。

 稲は7月の祇園祭で神輿(みこし)に青稲として飾るほか、12月には八坂神社本殿の大しめ縄の材料として使われる。