島津製作所本社にオープンした「ヘルスケアR&Dセンター」(京都市中京区)

島津製作所本社にオープンした「ヘルスケアR&Dセンター」(京都市中京区)

 島津製作所は4日、93億円を投じて京都市中京区の本社敷地内に完成した開発拠点「ヘルスケアR&Dセンター」を報道陣に公開した。ヘルスケア関連の研究開発部門を集約するほか、外部との連携拠点として分野を超えた技術融合を促進する。

  同社は成長が見込まれるヘルスケア分野に注力し、主力の分析計測技術や医療用画像診断技術の融合、応用を進めている。同センターは日々の健康管理や検査、診断による疾患予防など、同社の機器やサービスを通した社会課題解決を目指す拠点となる。

 同センターは地上4階建て、延べ1万9300平方メートルで、約600人の従業員が働く。1階には、連携先など外部との交流スペースを設けた。同社の最先端の機器や技術を紹介するほか、社会科学や哲学、芸術など幅広い分野の書籍をそろえ、議論やセミナーの場として利用できる。

 同社の機器を実際に使えるコワーキングラボや、他の企業や研究機関、大学と共同研究を行う独立した協働ラボ8室も設けた。2~4階は田中耕一記念質量分析研究所や同社の研究開発部門が入る。

 この日の開所式には、同社とイノベーション都市創造に向けた連携協定を結ぶ京都府の西脇隆俊知事が出席し、「センターからベンチャーや技術革新の動きを加速してほしい」と期待を寄せた。上田輝久社長は「この施設で多様な共同研究により生まれた技術を社会実装まで進め、よりよい社会づくりに貢献したい」と力を込めた。