長さ約40メートルの花壇一面に咲いたナデシコ(滋賀県草津市草津3丁目・草津小)

長さ約40メートルの花壇一面に咲いたナデシコ(滋賀県草津市草津3丁目・草津小)

 滋賀県草津市草津3丁目の草津小の長さ約40メートルの花壇で、住民や児童らが協力して育てたナデシコ約千株が鮮やかな赤や白の花を咲かせた。校章のデザインに使われるが、実物を知らない児童が多いため、3年前から生育に取り組んだ。新たな同小のシンボルとなり児童も喜んでいる。

 ナデシコは、かつては近くの田んぼ周辺でよく見られたという。校章のほかにも、学校便りを「なでしこ」と名付け、総合学習の時間を「なでしこタイム」と呼んでいるが、近年は周辺の市街化で野生の花が減った。

 児童らが学校に愛着を持つきっかけにと、2016年、当時の校長の発案で、10年以上放置されていた花壇を教職員で整備して児童や地元住民らと植栽した。しかし翌年は約3分の1しか開花せず、湖南農業高(同市草津町)の生徒も協力して石灰や牛ふんを入れるなど土壌改良を行い、昨年は花壇一面に花が咲いたという。

 今年は品種をカワラナデシコに限定し、開花時期や草丈をそろえた。5月上旬から開花が進み、月末に5年生が図工の授業で写生した。参加した女児(10)は「きれいに咲きそろった花を見ていると幸せな気持ちになる。地域の人たちが協力して育ててくれてうれしい」と話す。