京都市左京区岩倉の実相院で、緑のカエデが床に映り込む「床みどり」が見頃を迎えている。磨き上げられた漆黒の板の間が、鮮やかな緑色に染まる光景に、参拝客が見入っていた。
実相院によると、例年より少し早い4月中旬から若葉が芽生え、黄緑から緑へと色を深めている。梅雨を迎える6月から7月にかけ、さらに鮮やかさを増すという。
訪れた人々は、心地よい風が吹き抜ける中、黒と緑の美しいコントラストをじっくり眺めていた。友人と訪れた大阪府八尾市の男性(42)は「落ち着いた雰囲気で景色を楽しめた。真っ赤に燃える紅葉の時にまた訪れたい」と笑顔を見せた。
拝観は午前9時~午後5時、有料。