―これからのPTA運営の在り方は。

 「日本の組織で、最も改革が遅れているのがPTAと町内会だ。今や共働きが普通なのに、専業主婦が前提の体制になっている。欧米など海外の保護者組織を調べたことがあるが、基本はボランティアで、日本のような役員就任の強制はなく、自発的に学校と子どもの関係を改善する組織だった。日本のPTAも、趣旨を明確にし、それに基づき活動を判断することが大事だ。その際は『自由参加』『強制は最少』『選択できること』がポイントだ」

 ―PTA問題の根本には何があるのか。

 「組織と個人の利害は対立するということを、前提にしていないから問題が起きる。日本は『全社一丸となって』などとよく言われるが、個人が自分の権利を主張しないのをいいことに組織が都合良く運営されてきた。物を言わない個人を前提にされるから、PTAや町内会が維持されてきた。個人の本音と懸け離れたところで組織が運営されてきたので、ひずみや不満が出ている。PTAも、仕事や介護など理由がないと役員などを免除されないのはおかしい。最終的には個人の自由だということをもっとみんなで共有する必要があると思う」