修学旅行や遠足で、京都府亀岡市の保津川でのラフティング体験を取り入れる学校が増えている。京都市や大阪府からアクセスしやすい立地も生かし、定番の神社仏閣巡り以外に自然学習も実施したい学校のニーズを取り込んでいる。
快晴の5月23日午後、千葉県市川市の高谷中の3年生130人が、2泊3日の修学旅行の初日にラフティング体験で亀岡市を訪れた。ツアーを手がける「BIGSMILE(ビックスマイル)」(亀岡市篠町)のベースでウエットスーツに着替え、保津橋上流の京都・亀岡保津川公園に移動。ボートに乗り込み、トロッコ亀岡駅近くの河川敷までの約2キロを約1時間かけて下った。
同社では、10年ほど前から保津川での修学旅行生の受け入れを始めた。5年ほど前から盛んになり、2022年度は11月までに16校が体験する予定という。「リバーアドベンチャークラブ」(大阪府枚方市)でも19年度までは年に2~3校程度だったが、20、21年度は近畿圏の学校を中心に10校ほどに増加。「きらきらラフティング」(亀岡市篠町)も21年度から増え始め、22年度は愛知県や徳島県などから4校の受け入れを予定している。
増えている背景には、観光名所を訪れる従来の「京都観光」以外に、自然に触れ合える場も設けたい学校のニーズがある。高谷中は新型コロナウイルスの影響で、この2年間校外学習がほとんどできなかったため「自然学習も取り入れたい」と日程に組み入れた。
京都市や大阪府に隣接している上に発着場が駅から近いのも魅力の一つで「車がなくてもアクセスできるのは保津川だけ」(きらきらラフティング)という。
ラフティングが盛んで、以前から修学旅行生を受け入れている岐阜県の長良川や四国の吉野川などに比べると、まだ認知度は高くないといい、BIGSMILEの宇山昭彦社長は「保津川にはまだまだ伸びしろがある」と話す。
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